公開講座「学校教員のための遺伝子組換え実験教育研修会」を開催

2024年9月19日

 7月25日(木)から26日(金)、公開講座「学校教員のための遺伝子組換え実験教育研修会」が開催され、中学・高等学校(都道府県の教育センターを含む)の理科系教員14名が受講しました。
 本研修会は、「教育目的組換えDNA実験」のガイドラインが文部科学省で制定された2001年に、筑波大学遺伝子実験センターと東京農工大学遺伝子実験施設が全国の国立大学遺伝子実験施設に先駆けて開催したもので、今年で23回目となります。
 リテラシーとしての遺伝子教育を目標とした教材を利用し、オワンクラゲ由来の緑色蛍光タンパク質(GFP)の遺伝子を含むプラスミドDNAを大腸菌に導入し、翌日に大腸菌のコロニーを観察しました。紫外線(ブラックライト)照射下でプレート上の大腸菌のコロニーが緑色の蛍光を放つ様子から、培地に誘導物質(アラビノース)を含む場合にのみ遺伝子発現が誘導され、緑色蛍光タンパク質が合成されたと知ることができます(写真2 右側のプレート)。
 講義・実習中の質疑を通して、中学・高校の教育現場での工夫について等、活発な意見交換と情報共有が行われたことも有意義でした。今回受講した教員の方々の指導の下、中学や高校の授業での同実験を通して、分子生物学に対する生徒たちの興味が高まることが期待されます。

1. 実習の様子
2. 誘導タンパク質の蛍光観察

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